ほとんどOrganic Searchトラフィックの比率で占めていたサイトが、ある日を境にして、directトラフィックの比率が急激に上昇し、Organic Searchトラフィックの比率が減少した。そこで今回は、このdirectトラフィックの急激な上昇の原因について考えてみます。
- directトラフィックの比率が急上昇した
- 僕、昔はシステム屋だった
- 僕のこのサイトは9割がたは自然検索
- 僕の不可解な現象の状況説明
- 始めに結論/ 謎のdirectトラフィック比率が急上昇した原因
- ① パーマリンク設定に失敗した
- ② URLのネストが深いのが気に入らないのでパーマリンク変更
- ③ ファイル名が入力できない
- ④ トラフィックがおかしい
- ⑤ スパム?
- ⑥ 2週間経ってもDirectの割合が高い
- ⑦ さすがに詳しく調べてみる
- ⑧ 調査してDirect上昇の原因が何となくわかった
- ⑨ そもそもトラフィックのDirectって何?
- ⑩ 事象とノーリファラーを照らし合わせるとDirect上昇の原因がつじつまが合う
- ⑪ 勉強になったこと/リンクURLは補正してくれるらしい
- 最終的なDirectトラフィックが増えた理由(僕の推測)
- Directトラフィック低下の改善方法(僕の推測)
- 今回の不具合で勉強になったこと
- この記事を読んでいる人には・・
- まとめ
directトラフィックの比率が急上昇した
何もした覚えはないのに、ある日を境にして、directトラフィックの比率が急上昇しました。原因が分からず困りました。
なんかのスパム?
よくよく考えてみたら、僕のミスだったんだけど・・
僕、昔はシステム屋だった
僕、昔はシステム屋でした。SEでした。そんなんで、元IT技術者目線で、この問題を見ていきます。
僕のこのサイトは9割がたは自然検索
実は、謎の急激なdirectトラフィック比率が急上昇したサイトは、このサイト(凡人のデジタル雑記)です。
このサイト(凡人のデジタル雑記)は、SNS(Social)に力を入れていないため、トラフィックの比率でいえば9割がたは、Organic Searchトラフィックです。
通常時のトラフィックの割合
トラフィック 割合
-------------
Organic Search 95%
上記以外 5%
Organic Searchトラフィック以外のトラフィック5%には、以下が数パーセントある程度というのが普通でした。
Organic Search以外のトラフィック
[5%のトラフィック]
・Social(ソーシャルメディアからの流入)
・Referral(別サイトからの流入)
・Direct(直接の流入)
まあ一般の人は、この4種類のトラフィックを知っていれば十分かな
参考記事
→ Googleアナリティクスの流入チャネルの詳細と注意点を解説
(なんか、リンクできなかった)
そして一般の人は、SNSに力を入れてなければ、僕と似たようなトラフィック比率だと思います
僕の不可解な現象の状況説明
いちおう僕が体験した、謎のdirectトラフィック比率が急上昇した現象の状況はこんな感じでした。
【今回の不具合状況説明】
① このときの1日のPVは、平均500PVほどでした。そして、directトラフィックの比率が急上昇した前後も、1日のPV数はほとんど、変わりありませんでした。
② ある日を境にして急に、directトラフィックの比率が急上昇しました。
③ directトラフィック急上昇の割合の平均値として、Organicが80%、directが20%といった感じでした。
状況としてはこんな感じでした
■グラフa
始めに結論/ 謎のdirectトラフィック比率が急上昇した原因
この、謎のdirectトラフィック比率が急上昇した原因がわかるまでに苦労しました。スパムではないかと、真剣に悩みました。
そして、googleアナリティクスをまじまじと見ていて、やっと、この不具合の原因がわかりました。
僕の体験した、directトラフィック比率が急上昇した謎の原因は、ズバリこれでした。
WordPressでドメイン以下のフォルダー構成を変えたのが原因でした。
もう少し違う言い方をすると、
サイトのURLのドメイン名とファイル名の間にあるディレクトリー名の階層を変更したのが原因でした。
■URLについての説明図
画像引用: 株式会社 アーティス
参考記事
→ 分かりやすいURL構造を設計しよう「ディレクトリ名・ファイル名の付け方」
ディレクトリー名の階層を変更したことにより、変更前後でURLのパスが一致しなくなり、不整合を起こしてdirectトラフィック扱いになったようです。
僕的には、理屈もあっているし、これで結論づけました。そして、トラフィックの割合が変わっても、1日の平均PVは変化しなかったので、スパムではないと判断しました。
間違えていたらごめんなさい。でも合っていると思います
この記事を読んでいる人は、もしかしてURLのディレクトリ名を変更、もしくは、ディレクトリーの階層を変更してない? ということです
あと、googleアナリティクスをじっくり見るまで、ディレクトリーの階層を変更したことに、すっかり忘れてました
これから、ディレクトリー名を変更した経緯と、不可解な現象、そして原因解明についてお話しします。
① パーマリンク設定に失敗した
Wordpressを始めたばかりで、知識がない頃。
参考にした記事で、パーマリンクは「日付と投稿名」がよいということで、それを信じてパーマリンク設定は、「日付と投稿名」で設定してしまった。
■パーマリンク 「日付と投稿名」
これが後々、大きな間違いでした。大失敗でした。
正直、こういうものは何かとネストが浅いほうがよい。あとあとパーマリンクを調べて「投稿名」がネストが浅くてパーマリンク設定には、よいということを知りました。
後の祭りだね
■パーマリンク 「投稿名」
本当、元システム屋だったし、URLのネストが浅いほうがよいと思った。参考にした資料がわるかったし、この件は本当に失敗した
② URLのネストが深いのが気に入らないのでパーマリンク変更
前々から、URLのパーマリンク設定を「日付と投稿名」にしてしまい、URLのネストが深いのに不満を感じていました。
なので途中から、パーマリンク設定を変更して問題ないか大きな不安はありましたが、不満だったので、思い切って変更してみました。
このとき、ネストが浅ければいいのだろうと思い、「基本」を設定してしまいました。
■パーマリンク 「基本」
この選択も間違っていました。知識不足(ToT)/
③ ファイル名が入力できない
パーマリンクを「基本」に変更して、しばらくしてから、ファイル名を入力しようとしました。
そうしたら、ファイル名が入力できない。そして数字に変わっている。ビビりました。
まあ、パーマリンクを「基本」にしたらファイル名は入力できないよなぁ
慌ててパーマリンク設定を元の「日付と投稿名」に変更しました。
このとき、「日付と投稿名」に変更したつもりでしたが、実は「月と投稿名」で変更していました。バカだな・・俺
変更したのが間違っていたのに気づきませんでした。
■「日付と投稿名」と「月と投稿名」
このときは、元に戻したので問題ないと思っていました
④ トラフィックがおかしい
1日1回、アドセンスで報酬確認。そのとき、トラフィックの割合が、おかしいのに気づきました。
普段なら、Organicが95%くらいなのに、Organicが80%に低下し、Directが20%近くになっていました。
■トラフィックのグラフb
最初は「たまたま?」と思い数日、観察していました。
でも数日経っても、トラフィックのDirectの割合が高いのには変わりありませんでした。そこで、「何かおかしい」と思いました。
⑤ スパム?
自分には、Directの割合が上昇した原因が分からない。もしかして「スパムにあってるの?」とも少し思いました。
うーんでも、こんな大したことないサイトにスパムなんかしないよなとも思いました。
⑥ 2週間経ってもDirectの割合が高い
Directの割合が相変わらず高い。でも、1日の平均PVはDirectが変化した前後で変わっていない。
このことから、スパムではないと思いました。何か内部的なことだと思いました。でも、原因も分からないし、変なことをした覚えもないので困りました。
⑦ さすがに詳しく調べてみる
原因不明のDirectトラフィックの急上昇。2週間経っても変化なし。さすがに気味が悪くなってきました。原因がよくわからない。
そこで、アナリティクスをしっかり見てみようと思いました。そして、アナリティクスをじっくり見てみました。
⑧ 調査してDirect上昇の原因が何となくわかった
アナリティクスをじっくり見ていて、あることに気づきました。
それは、あるドル箱記事のアクセス数グラフを見ていたときでした。1番アクセス数の多い記事のアクセスグラフを見ていたときでした。
ある日を境に、アクセス数がゼロになっていました。最初は、統計の間違いなんじゃないと思って気にしていませんでした。
んなわけねえよ!
そして気にしろ!
■イメージ図 グラフa
それからアクセス数ランキングを1位から下位に眺めてみていました。そこで、あることに気づきました。
「あれ?、さっき見たドル箱の記事が、1番目とn番目に2つ表示されているぞ」
■イメージ ランキンググラフ
そして、2つ目のアクセスグラフを見てみました。
■イメージ図 グラフb
最初見たのとは反対に、途中からアクセスが発生していると思いました。と同時に何で同じ記事が2つランキングに表示されているの?と疑問に思いました。
そこで、2つのファイル名を比較してみました。
あれ?、何で一つが日付(年月日)なのに、なんでもう一つが年月に変わっているのと不思議に思いました。
そこで、パーマリンク設定を再確認してみました。そうしたら「月と投稿名」になっていました。
これで、アクセス数ランキングに2つ同じ記事が表示されている原因が分かりました。
自分がパーマリンク設定を変更して、元の状態「日付と投稿名」に戻したつもりが間違えて「月と投稿名」で戻していたことに気づきました。
この作業で、ディレクトリー名の階層が変わり、別のものとみなされ、Directの割合が多くなったのが原因かなと思いました。
⑨ そもそもトラフィックのDirectって何?
前からトラフィックにDirectがあるのは知っていました。まあ言葉の通り、直接URLを叩いたものか、ブックマーク経由くらいなんだろうしか思っていませんでした。
でもこの際、トラフィックのDirectについてしっかり調べようと思いました。なので、調べてみました。
トラフィックのDirectの知識について、以下の記事が参考になりました。
参考記事
→ダイレクトトラフィックが増えた理由ってなんだろう?
【ダイレクトトラフィックとは?】
ダイレクトトラフィックは何らかの理由で参照元が不明な状態でウェブサイトを訪れた人のことを指しており、ノーリファラーとも呼ばれます。一般的に、以下の流入元から来た人がダイレクトトラフィックに該当します。・ブラウザのブックマーク
・ブラウザでURLを直接入力
・RSS (Feedly, Livedoor Readerなど)
・メール (Gmail, Hotmailなど)
・スマートフォンアプリ
引用: Hivelocity inc
僕が勉強になった部分は、この引用部分でした。
参照元が不明な状態のものをノーリファラーと呼び、この参照元が不明なものもDirectに含まれるということを初めて知りました。これ勉強になりました。
⑩ 事象とノーリファラーを照らし合わせるとDirect上昇の原因がつじつまが合う
Directトラフィックの割合が突然、急上昇した。この原因なのですが、僕がパーマリンクを途中から変更したため、URLのパスが変わった。
それが、ノーリファラーと認識され、Directトラフィックの割合が上昇したと考えます。
たぶん、内部リンクをいっぱい貼っているので、それが、ノーリファラー扱いになったと考えます。
それか、今までの外部リンクがノーリファラー扱いになったと考えます。
Directトラフィックの比率を下げる方法として、内部リンクを最新に差し替えれば、Directの比率が下がると考えます。
外部リンクについては、自分ではどうすることもできないので、放っておくしかないです。
この処置をすれば、ある程度、Directトラフィックの比率が下がると思います。
⑪ 勉強になったこと/リンクURLは補正してくれるらしい
僕は内部リンクをテキストではなく、カード型で表示しています。内部リンクはカード型で表示させたいために、直接URLをソースに貼り付けています。
そこでちょっと、疑問に思うことがありました。それは、カード型の内部リンク表示が、正しく表示されたり、正しく表示されなかったりすることでした。
もちろん、パーマリンク設定を変更してから起こったことなのですが、原因がよくわかりません。何で、正しく表示されたりされなかったりするのだろう?
パーマリンクのディレクトリー部分を変更したので、全部、正しく表示されないなら、理屈としてはわかるのですが・・。
なぜなら、URLのフルパスが変わったからです。
ちなみにですが、上記の内部リンクの両方をクリックしてみました。どちらも、正しくページに飛びました。
この体験でわかったことは、URLのパスは、絶対パスではなく、相対パスみたいになっているのだろうと思いました。
これはwebの仕組みだと思いますが、サイト内のフォルダー構成(ディレクトリー)を変えても、自動的に補正してくれるものだと思いました。
なので、ディレクトリーが変わっても、目的のページが表示されるんだろうと思いました。
確かにサイト管理者の都合で、サイト内のフォルダー構成を変えることは、あり得ます。このとき、目的のページが表示できないのは困ります。
そこで、ディレクトリーが変わっても、中間パスがかわっても、何らかの変換をしてweb上では表示できる仕組みになっていると思いました。
ここら辺のwebの仕組みについては、この不具合を通じて勉強になりました。URLは絶対パスではなく、相対パス的な仕組みになっていると思いました。
最終的なDirectトラフィックが増えた理由(僕の推測)
最終的にDirectトラフィックが増えた理由は以下と考えます。
・途中でパーマリンクを変更した
・パーマリンクを変更したせいで、新旧URLの不整合が生じた
・URLの不整合がノーリファラーとみなされ、Directトラフィック扱いとみなされた
僕はこう推測しました
Directトラフィック低下の改善方法(僕の推測)
Directトラフィックを低下させるための改善方法は以下と考えます。
・内部リンクを最新のURLパスに変更する
→たぶん、整合性が合うのでDirectトラフィックの比率が下がるはず
・外部リンクについては放っておく
→外部リンクについては自分では対処できない
今回の不具合で勉強になったこと
今回の不具合で勉強ななったことは以下でした。
・途中からパーマリンクを変更すると、やはり問題がある
→ノーリファラーが増えてしまいトラフィック統計に不具合が生じる
・ドメイン配下のディレクトリが変更されても、リンク的には自動補正してくれてリンクは問題なくできる
(これはweb的な仕組みかな)
ここら辺は、今回の不具合を通じて勉強になりました。
この記事を読んでいる人には・・
この記事を読んでいる人は、Directトラフィックの比率が急激に上がり、その原因がよくわからない。困っている人だと思います。
僕の不具合事例が、ヒント、参考になればと思います。僕の事例と違う場合は、お役に立てずごめんなさい。
いちおう、元システム屋の立場からこの記事を書きました。
まとめ
謎のDirectトラフィック比率の上昇という不可解なことがあり困りました。よくよく調べてみたら、パーマリンクを途中で変更したのが原因でした。(たぶん)
この記事が、僕のようにDirectトラフィック比率が、ある日、突然、急上昇して原因がわからず困っている人の参考になればと思います。
●最後まで読んでいただきありがとうございました。
おしまい